神経内科

神経内科

神経内科

診察室

人間の身体の中では、神経は全身にくまなく配置されておりすばらしいネットワークを形成しております。その分全身の様々な症状が出ることが考えられ、その症状に基づき診察・検査を行い悪い場所を探していくのが神経内科になります。

頭痛、めまい、手足その他の場所のシビレ、麻痺、ふるえ、歩きにくいとか動きにくい等のある方は、脳や脊髄に病気がある場合があり、その中にパーキンソン病や脳血管障害(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)等の頻度の高い疾患も含まれます。

単純な片頭痛かと思っていたら、脳腫瘍があったり軽いくも膜下出血があったりということもあります。状況によっては、一度頭部のCTやMRI検査を受けた方がよい場合もあります。

平成29年4月の移転に伴い当院ではMRIを導入しており、脳や脊髄 (首や腰の背骨も含む) の診断が可能となっております。発症間もない脳梗塞や脊椎の骨折、またヘルニア等も早期に診断可能です。また、脳の検査では血管の検査も可能であるため脳動脈瘤の早期発見も可能となりました。

更に日頃よりシビレを感じられている方は非常に多いのですが、脳神経外科や整形外科に行っても何も無く、シビレはそのまま放置という方も散見されます。冒頭の記載のとおりで神経内科は、シビレの場所や範囲より悪い場所を探していき、更に治療もしていく診療科になります。シビレは強くなると痛みと感じることも多く、お悩みの方も多いと思います。

当院では原因の分からないシビレであっても、治療を専門的に行っておりますのでご気軽にご相談下さい。

対象疾患

片頭痛、めまい症、脳梗塞(脳血管障害)、認知症、パーキンソン病、多系統委縮症、多発性硬化症、HAM(HTLV-1関連脊髄症)、ALS(筋委縮性側索硬化症)、筋ジストロフィー、筋炎、重症筋無力症、てんかん等

対象症状

頭痛、めまい、物忘れ、不眠、しびれ、ふるえ、歩行障害、意識障害等

診療体制

外来診療、往診

治療方針

神経学的に専門的な診察にて病気の原因の場所が明らかになることが多く、その部位を中心に精密検査を進めて行きます。CTやMRIで分かる範囲は当院にて精査致します。他の検査や入院が必要な場合は、適切な医療機関を紹介致します。

病状が外来加療可能な患者様であれば、脳梗塞を含め当院にて定期的な治療が可能です。特にパーキンソン病、多発性硬化症、HAM、ALS、筋ジストロフィー等の神経難病の場合、通院困難な場合や人工呼吸器管理も必要な場合もございます。

当院では往診も検討致しますので、お気軽にご相談下さい。尚、多くの神経難病の疾患が国の特定疾患として難病指定となっております。その場合公費にて治療可能ですが、当院にて申請も治療も行えます。

症例と検査結果

1.脳出血

CTにより、新しい脳出血が見つかった症例です。

2.脳梗塞

MRIにて、4にある様に発症間もない脳梗塞巣が見つかった症例です。
MRIでなければ発見が困難だったと思われる症例となります。

頭部MRI画像

3.認知症

認知症の患者さんでは矢印にある様に海馬の萎縮が認められることが多いです。

頭部MRI 正常脳と認知症の比較画像

正常脳
認知症

4.脳動脈瘤

MRIでは脳の血管のみを見ることができ、矢印の様な脳動脈瘤を未破裂のうちに発見することができます。

5.頚椎椎間板ヘルニア

矢印の様に骨と骨の間の椎間板が、後方へ飛び出したものが椎間板ヘルニアで、重い場合は神経を圧迫して麻痺をおこすこともあります。

頚椎MRI画像

胸椎、腰椎の圧迫骨折、手首の骨折など、レントゲンでは見えない事も多く、MRIを撮影すれば確実に診断できることも多いです。